リアルワインガイド64号で絶賛! 今飲んで91点 ポテンシャル92点 飲み頃予想:今〜2038 価格を考えるとド級のワイン。
ただし飲む人を選ぶかものナチュラルワイン。
テイスティング時に思わず感動したのでメモをそのまま書きます。
「トロみのある酵母香、粘性、ミネラリー、複雑性のあるいい香り(ここまで香りのこと。
次は味。
)おっと、これはすごいボリューム感。
豊かでミネラリーでツヤツヤで、ちょっとすごい。
ナチュラルワインのエネルギーをバシバシ感じる。
途方もない力が宿っている。
ミネラルの塊。
酵母の風味もいい。
(そして40分後の2回目の試飲)これはすごいワイン。
いくらだ?どこの産地だ?」というワインです。
」 原産地呼称:I.G.T.VENEZIA GIULIA 品種:シャルドネ100% 醸造:マセラシオンは行わずステンレスタンクにて発酵、同容器内6ヶ月間熟成。
醸造時、瓶詰め時ともにSO2不使用。
無濾過にて瓶詰め。
光沢のあるペールイエローの外観。
トロピカルフルーツの膨よかな果実香に、蜂蜜、チョークの香り。
口中では硬質なミネラルやまろやかな酸味が広がり、林檎の蜜や洋梨などのピュアな果実味が優しい旨味とともに長く舌に残ります。
世界のワインラヴァーを魅了するエディ・カンテ。
ワイン・アドヴォケイトの元テイスター、アントニオ・ガッローニも彼の大ファンの一人であり、アドヴォケイトのワイナリー紹介にて下記のコメントを残しております。
ワイン・アドヴォケイト#199 カンテのようなワインに出会った時、私はなんと表現すればいいだろうか? これくらい見事なクオリティに直面した時には、言葉すら不要となる。
カンテのワインにはこの葡萄畑が位置するカルソの息吹が吹き込まれている。
イタリアに於けるコシュ・デリのような存在だ。
ワイン・アドヴォケイト#193 エディ・カンテはフリウリのスーパースターの一人だ。
長年に渡り、彼は素晴らしい実績を築いてきた。
ワイン・アドヴォケイト#185 カンテはフリウリに於いて最もユニークなワインの造り手の一人である。
抜栓直後は少し内向的に感じられるが、空気に触れる事により美しく花開く。
ワイン・アドヴォケイト#179 カンテのワイナリーへの訪問は、今回のフリウリ訪問の最重要点だった。
岩盤をくりぬいた地下室は温度や空気の循環など理想的なものだ。
彼のワイン(特にリゼルヴァ)には、「ぶっ飛んだ」という表現ですらまだ控えめな程に感動した。
KANTE / カンテ イタリア最高の白ワインの造り手の一人とも称えられるカンテはトリエステの程近く、カルソに位置する生産者です。
カンテの一族は1840年頃からこの地でワインを造っており、現在のオーナー、エディ・カンテ自身も、カルソのDOC認定の立役者で、カルソのコンソルツィオ(協会)の初代会長でもありました。
ローマ時代よりカルソのワインは重用されており、この地で造られたワインが薬として各地に広まり皆に親しまれておりました。
また、余談ですがプロセッコという言葉もカルソにあるProsek(プロセック)村に由来しているそうです。
カルソは地理学用語で使われるカルスト(スロベニア語:クラス、イタリア語:カルソ)の語源となった地域で、その名の通り石灰質が豊富な土壌が特徴で、ボーラと呼ばれる北から吹く地方風と合わさり、この地独特のテロワールを形成しています。
カルソの土地は地面のすぐ下に分厚い岩盤があり、土の少ない非常に痩せた土地のため、樹が大きくなりすぎず、自然と収量も落ちます。
所有する畑はイタリアに9ha、スロヴェニアに6haと、国をまたがって計15ha所有しております。
尚、以前はカルソのコンソルツィオ会長だったカンテですが、DOCの枠組みに縛られずワイン造りを行いたいため、現在ほとんどのワインはIGT、またはVdTとしてリリースしております。
カンテの象徴とも言える地下ワイナリー カンテが語られる際、必ず登場するのが、カルソの分厚い岩盤をくりぬいた地下15mのセラー。
風の循環を良くするため丸いフロアになっております。
階層により温度、湿度が違い、バリックは地下3階、大樽は地下2階、ステンレスタンクが地下1階と各層ごとにその役割がわかれております。
温度管理機能付きのステンレスタンクでなくても、このセラーのお陰でタンク内を適切な温度で保てます。
カンテのワインは早くとも2年、物によって20年以上も熟成可能と言います。
そのため複数のヴィンテージをストックしており、飲み頃になってから出荷する為、生産量は少量ながらも大きなセラーが必要となります。
カンテは物事の本質のみを追求するため、化学肥料等の使用は一切行なっておりませんが、ビオ・ロジック、ディナミの認証には興味がありません。
SO2は瓶詰め前に極少量添加するのみです。